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ハッキングによる仮想通貨の不正流出を防ぐには?その種類と対策を解説


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仮想通貨交換業者のDMMビットコインは5月にハッキングの被害を受け、4502.9ビットコイン(当時の価値で482億円)が流出しました。
仮想通貨取引所は度々、ハッキングを受け不正流出により損害を被っています。
ハッキングは管理体制の脆弱性を突いて行われます。
この記事では、仮想通貨の不正流出の原因とハッキングの種類、仮想通貨のハッキングを回避する方法などを解説します。
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目次
仮想通貨の不正流出の原因となるハッキングの種類
仮想通貨の不正流出の原因となるハッキングには多くの種類があります。
ここではその種類について詳細に解説します。
ブリッジへのハッキング
仮想通貨のブリッジを狙ったハッキングが度々発生します。
ブリッジは異なるブロックチェーンネットワーク間で資産を移動させる重要な役割を果たすと同時に、ハッカーにとって狙いやすい箇所になっています。
ブリッジがハッキングの弱点となる主な理由は、複数のブロックチェーン間のインターフェースとして機能するため、技術的に複雑になっている点です。
例えば、2022年3月に発生したRonin Networkへのハッキング事件では、ハッカーはブリッジの脆弱性を突き、当時の価値で約6億2,500万ドル相当の仮想通貨が盗まれました。
ブリッジへのハッキングは、1つのプラットフォームだけでなく、複数のブロックチェーンエコシステムに影響を与える可能性があり、その影響は甚大です。
そのため、仮想通貨の各開発者はブリッジに複数のセキュリティ対策を講じています。
ウォレットへのハッキング
ウォレットは仮想通貨の保管と取引をするためのツールです。
セキュリティ対策が実施されていなウォレットはハッカーに狙われやすい脆弱性を持ち合わせています。
ウォレットがハッキングの対象となる主な理由は、直接資産にアクセスできるためです。
特に、インターネットに接続されているホットウォレットは、ハッキングに対して脆弱性があります。
一方でインターネットに接続していないコールドウォレットは安全です。
しかし、普段はインターネットから切り離していても、取引をする際にはリスクにさらされます。
具体的な事例として、2016年に発生した分散型投資ファンド、THE DAO(分散型自律組織)へのハッキング事件があります。
この事件ではイーサリアムの資金移動システムの脆弱性を突かれ、約5,000万ドル(当時の価値で約52億円)の仮想通貨が盗まれました。
ウォレットのセキュリティを強化するためには、多要素認証の導入、定期的なソフトウェアアップデート、ハードウェアウォレットの使用など、複数の対策を講じることが重要です。
適切な対策を講じることで、ウォレットへのハッキングリスクを大幅に軽減できます。
取引所へのハッキング
仮想通貨取引所へのハッキングは、被害額が大きくなることが多く、業界全体に大きな影響を及ぼします。
取引所がハッキングの対象となる理由は、集中管理型のシステムであること、大量の資産を保有しているためです。
代表的な事例として、2014年に発生したMt. Gox(マウントゴックス)へのハッキング事件があります。
マウントゴックスの不正流出は2014年に発生し、約85万ビットコイン(当時の価値で約470億円)が流出しました。
この事件を受けて、多くの取引所はセキュリティ対策を大幅に強化し、コールドウォレットでの資産保管、多層防御システムの導入、定期的なセキュリティ監査の実施など、さまざまな対策が導入されました。
また行政による監督も強化され、取引所の安全基準は年々厳しくなっています。
取引所へのハッキングは、取引額の大きさから仮想通貨市場全体に影響を与えます。
そのため、取引所のセキュリティ強化は業界の発展に必ず必要なものです。
仮想通貨のハッキング対策
仮想通貨の不正流出を起こすハッキングへの対策にはさまざまな方法があります。
ここでは具体的に説明します。
コールドウォレットに仮想通貨を保存する
仮想通貨の安全性を確保する上で、コールドウォレットで資産を保管するのは、最も効果的な方法の1つです。
コールドウォレットとは、インターネットに接続していないウォレットのことです。
この方法が有効な理由は、オフラインで仮想通貨を管理できるためです。
ホットウォレットがインターネットを介した攻撃に常にさらされているのに対し、コールドウォレットはそのリスクを大幅に軽減します。
コールドウォレットでの仮想通貨の保管は、長期保有や大量の仮想通貨を管理する際に重要です。
ウイルス対策ソフトウェア
仮想通貨のセキュリティを強化する上で、信頼性の高いウイルス対策ソフトウェアの使用は必須です。
セキュリティソフトウェアは、マルウェアやその他の不正なプログラムから保護し、不正アクセスや不正流出のリスクを大幅に軽減させます。
ウイルス対策ソフトウェアが効果的な理由は、常に進化するウィルスに対しての対策のアップデートが定期的に行なわれるからです。
定期的な更新、フルスキャンの実施は効果的なハッキング対策になります。
フィッシング詐欺への注意喚起
フィッシング詐欺は、仮想通貨の不正流出を起こすハッキングの要因の1つです。
そのため、フィッシング詐欺に対する継続的な注意喚起は、ハッキングによる被害を未然に防ぐうえで非常に重要です。
注意換気が効果的な理由は、フィッシング詐欺は多くの場合、ハッカーが人間の心理的弱点や無知を突くからです。
注意喚起には、以下のような内容を含めるといいでしょう。
- 正規のWebサイトやアプリケーションの見分け方
- 不審なメール特徴
- 個人情報や秘密鍵を要求する詐欺的な手口の例
Webセキュリティ会社には、フィッシング詐欺のテストと注意喚起をしてくれる会社もあります。
そのテスト内容とは、セキュリティ会社からフィッシング詐欺メールに似せたものを送り、どのくらいの割合でそのメールが開封され、クリックされたかを可視化するものです。
セキュリティ会社は、クリック率やクリックした社員を具体的に教えてくれます。
クリックした社員に対するフィッシング詐欺に対する教育と注意喚起を行なえば、セキュリティレベルの飛躍的な向上につながります。
強力なパスワードを作成する
強力なパスワードの作成と管理は基本ですが、効果的な対策の1つです。
正しく設定されたパスワードは、不正アクセスのリスクを大幅に軽減させます。
強力なパスワードが有効な理由は、多くのハッキング攻撃が単純なパスワードから順に解析を試みるからです。
複雑で長いパスワードを使用することで、これらの攻撃に対する対策となります。
強力なパスワードを下記のように作成すべきとされています。
- 最低12文字以上
- 大文字、小文字、数字、特殊文字の組み合わせ
- 誕生日など個人情報を使用しない
- 各アカウントに異なるパスワードを使用する
さらに、定期的なパスワードの変更や、二段階認証の併用などを実施すれば、なおよいでしょう。
強力なパスワードを設定すれば、ハッキングのリスクを大幅に軽減できます。
弊社の実施するハッキングによる仮想通貨不正流出の調査
弊社には、仮想通貨の調査専門の提携企業があります。
その企業の、ネットワークを活用すれば、国内外問わず調査が可能です。
弊社はこれまで仮想通貨の不正流出の調査事例があり、国内でNo.1の実績があります。
また、弊社にはOSCP(Offensive Security Certified Professional)の資格を持つホワイトハッカーが在籍しており、不正流出した仮想通貨の追跡やハッキング対策に関するアドバイスができます。
必要に応じて、尾行や張り込み、聞き込みの調査にて犯人の所在を特定する調査を実施します。
無料相談窓口
ハッキングによる仮想通貨の不正流出は度々発生しています。
基本的に管理体制やシステムの脆弱性を突いてハッキングは行なわれます。
ハッキングによる不正流出があった場合は、ぜひ弊社にご相談ください。
提携パートナーと連携して国内外を調査いたします。
相談は無料ですので、お問い合わせください。
状況にあった調査プランを提案いたします。
ご相談とご依頼までの流れ
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