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デューデリジェンス(DD)とバックグラウンドチェックの違い

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DD調査とバックグラウンドチェックは、企業にとってリスクを回避するための重要な盾となります。

特に海外調査は、国内調査よりも言語の壁、文化の違い、制度の違いなどのハードルが高いため、経験豊富な調査会社に依頼することが重要です。

本記事では、DD調査やバックグラウンドチェックの「調査対象」「調査目的」「調査内容」「調査方法」「調査期間」「費用」の違いを詳しくをお伝えしています。

企業を守る盾

DD調査とバックグラウンドチェックは、企業にとって以下のリスクを回避するための重要な盾となります。

 

  • 不正行為:不正会計、情報漏洩、横領などの不正行為による損失を防ぎます。
  • コンプライアンス違反:法令違反による社会的信用失墜や法的責任を回避します。
  • 採用リスク:経歴詐称や倫理観欠如による採用ミスマッチを防ぎます。
  • 取引先リスク:信用情報や財務状況の調査により、不誠実な取引先との取引を回避します。

投資判断の羅針盤

M&Aや投資判断において、DD調査は企業価値を正確に評価し、適切な判断を行なうための羅針盤となります。

 

  • 財務状況の透明性:財務諸表の分析により、企業の真の財務状況を把握します。
  • 経営状況の健全性:経営戦略や事業計画などを調査し、企業の将来性を評価します。
  • 市場環境の理解:市場規模や競合状況などを調査し、企業の競争力を判断します。
  • 潜在リスクの特定:法令遵守状況や知的財産状況などを調査し、潜在的なリスクを特定します。

DDとバックグラウンドチェックの違い

DD調査とバックグラウンドチェックは、どちらも企業や個人のリスクを評価するために実施される調査ですが、「調査対象」と「目的」が異なります。

違いについて詳しくお伝えしますので、調査をご検討中の方はご参考になさってください。

1. 調査対象

 

DD調査

投資対象となる海外企業の財務状況、経営状況、市場環境などを調査します。

バックグラウンドチェック

採用候補者やビジネスパートナーとなる個人の素行、経歴、採用、昇進、結婚、資産状況などを調査します。

2. 調査目的

DD調査

投資判断の材料を集めるために、企業価値を評価することを目的とします。

企業や事業の価値、リスク、将来性を評価し、投資判断や買収価格の決定などに役立てる。

バックグラウンドチェック

採用リスクや取引リスクを評価するために、個人の信頼性や信用性を判断することを目的とします。

個人の過去や現在の状況を調査し、その人物が信頼できるかどうかを判断する。

3. 調査内容

DD調査
  • 財務状況:貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書などの財務諸表を分析し、企業の財務健全性や収益性を評価します。
  • 経営状況:経営陣の経歴、経営戦略、事業計画などを調査し、企業の経営能力や将来性を評価します。
  • 市場環境:市場規模、競合状況、業界動向などを調査し、企業の市場競争力や成長性を評価します。
  • DD調査の事例:財務DD、法務DD、事業DD、ITDD、環境DD、カントリーリスク、為替リスク、言語リスク、知的財産権リスク etc…

バックグラウンドチェック
  • 素行調査:犯罪歴、過去のトラブル、評判などを調査し、個人の倫理観や誠実性を評価します。
  • 経歴調査:学歴、職歴、資格などを調査し、個人の能力や経験を評価します。
  • 資産状況:不動産、預貯金、借金などを調査し、個人の財務状況を評価します。
  • バックグラウンドチェックの事例:身元確認、学歴、職歴、免許・資格、クレジット情報、犯罪歴、ソーシャルメディア、その他(言語能力、文化的背景、趣味・特技など)

4. 調査方法

DD調査・バックグラウンドチェックともに、ご提供いただいた情報を基に、あらゆる調査を組み合わせて行ないます。

あくまでも探偵調査で可能な範囲が対象となりますが、必要に応じて「公認会計士」「税理士」「弁護士」をご紹介しますので、担当者にお申し付けください。

 

  • 尾行や張り込みなどの行動調査
  • 関係各所への聞き込み調査
  • データベース照会
  • オンライン調査
  • 情報収集調査
  • 公開情報調査
  • 身辺調査
  • 素性調査
  • 風評調査
  • 潜入調査
  • 現地調査
  • 書類調査

5. 調査期間

DD調査

数週間から数ヵ月

バックグラウンドチェック

数日から数週間

6. 費用

FAM Investigationは、世界各地に現地調査員が在籍し、多くの協力会社があります。

そのため、日本国内とさほど変わらない費用での依頼が可能となります。

調査料金の内訳として、大きく分けると「基本調査料金」「調査経費」の2つになります。

基本調査料金の取り決め
  • 調査員の人数
  • 対象者の人数
  • 調査の難易度
  • 調査項目の種類
  • 調査期間(日数、時間)
  • 事前情報の量・信憑性・経過期間 etc...

調査経費の取り決め
  • 調査員の人数
  • 調査期間(日数)
  • 調査時の移動手段
  • 日本からの調査員の派遣の有無 etc...

個人・法人向け調査の参考料金

対象が個人の場合

難易度:
¥330,000(税込)〜

難易度:★★
¥550,000(税込)〜

難易度:★★★
¥770,000(税込)〜

対象が法人・企業の場合

難易度:
¥550,000(税込)〜

難易度:★★
¥825,000(税込)〜

難易度:★★★
¥1,650,000(税込)〜

7. その他

DD調査は、企業買収や投資判断を行なう前に、対象企業のリスクを評価するために実施されます。

バックグラウンドチェックは、採用や取引先選定を行なう前に、個人の信頼性を評価するために実施されます。

DD調査とバックグラウンドチェックは、それぞれ異なる目的で実施される調査ですが、どちらもリスクを評価するために重要な役割を果たします。

調査対象、目的、内容、方法、費用などが異なります。依頼の際は入念な打ち合わせを行ない、無駄のない調査依頼をしてください。

調査を依頼する際には、調査対象と目的を明確にし、信頼できる調査会社を選ぶことが大切です。

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