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社員への素行調査が違法になる場合とは?具体的な事例と探偵に依頼するメリットを解説
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素行調査とは、対象者を調査して普段の行動や振る舞いなどの情報を収集することです。
しかし、素行調査には経験・スキルや法的な知識が必要です。
素行調査を行なっていることが対象者に気づかれ、調査対象者とトラブルに発展することも少なくありません。
そこでこの記事では違法とみなされる素行調査を中心に「素行調査の概要」「素行調査の目的」などを解説します。
弊社の素行調査では、クライアントの93%が調査結果に満足いただいています。
素行調査とは?
素行調査とは、調査対象者の行動を観察し、その人の素性を調べるための調査活動です。
素行調査を実施すれば、「どこで・何を・していたか」といった対象者の行動を明らかにできます。
素行調査を行なった結果、浮気や不倫をしているかどうか、交友関係、お金の使い方、日常の行動パターン、出入りする場所、飲酒やギャンブルの頻度など判明した事例は多数あります。
一般的な調査方法には以下のようなものがあります。
- 尾行・張り込み:勤務時間外の行動も確認
- 聞き込み:関係者からの情報収集
- SNS調査:オンライン上の行動分析
これらの調査を適切に行なうには専門的な知識と経験が必要で、法的な観点からも慎重に調査することが求められます。
社員に対する素行調査の目的
さまざまなケースで社員調査を実施する場面がありますが、目的は全て社員の行動によって会社が被る損害を最小限にすることです。
ここでは、その具体例を解説します。
社員が会社の評判を毀損する行為を止めるため
社員に悪意がなくても、従業員の行動で会社の評判を毀損し、損害を与えてしまうことがあります。
具体的な例として、未発売の商品や会社の重要な情報をSNSなどで投稿するケースが挙げられます。
会社の情報が漏えいすると、業績や会社の信用に大きな傷がつくのは明らかです。
そんな事態が疑われる際は、情報を漏えいした社員を特定し、再発を防止することが求められます。
会社の金銭的損害を与える行為を止めるため
会社に金銭的損害を与える行為の代表例として、横領行為があげられます。
横領は会社が倒産させることもある重大な犯罪行為です。
会社のお金を使い込む、取引先に架空請求をするなど横領の手法はさまざまな手口があります。
金銭的損害を与える行為を疑われる社員がいた場合は、早期に素行調査して、損害を最小限に食い止める必要があります。
昇進や採用など人事の判断材料をつかむため
人事の判断材料にする場合も、社員に対する素行調査が行なわれることがあります。
素行の悪い従業員を昇進させたり、採用したりすると、組織の害悪となり問題に発展することもあります。
そういったトラブルを未然に防ぐため、素行調査が行なわれることがあります。
また、リストラ対象者の素行についてもリストラ事由の収集のため素行調査は有効です。
違法行為や禁止行為をした社員を特定するため
違法・禁止行為をした社員を特定することも、素行調査の目的の1つです。
これらの行為の発見が遅れると、会社は大きな損害を被ります。
例えば、反社会的勢力と関係を持つ社員のチェックを怠り、そのような社員を放置し、その事実が公になった場合、金融機関や取引先との取引が停止するリスクがあります。
社員の違法行為や禁止行為を早期に発見することは、会社の損失を最小限に抑え、健全な経営を維持するために重要です。
早期発見できれば、会社が被る損害は小さくできるでしょう。
社員に対する素行調査が違法となるケース
探偵業の届出をせず、素行調査を行なうと違法行為に当たる可能性があります。
自社で素行調査の実施は、法的リスクを伴う可能性が高いため、避けるべきです。
ここでは、違法行為に該当する調査について具体的に解説します。
他人が所有する敷地や住居に無断侵入する
探偵業の許可を得ていても、素行調査のために他人が所有する敷地内や住居に断りもなく侵入することは違法です。
下記の行為も違法行為に該当しますので絶対にしないようにしましょう。
-
- 敷地や住居内に監視カメラやGPSを許可なく設置すること
- マンションの共用部分に張り込む行為
これらの行為は行き過ぎた行為で、住居侵入罪や器物損壊罪で問われることもあります。
プライバシーを侵害する
プライバシーの侵害とは、個人情報や私生活に関する情報を他社に伝えたり、公開したりすることです。
素行調査であっても調査できる範囲は決められており、その範囲を超えた調査を行なった場合、違法行為に該当します。
例えば、下記のような行為が該当します。
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- 離れたビルから調査対象者の家の中を覗く
- 無断で他人の個人情報(住所・電話番号・職業や年収・前科など)を公開する
探偵業の許可を得ていたとしても、これらの行為は違法です。
信用情報を許可なく収集し使用する
信用情報を許可なく収集し、その情報を使用することは違法調査に該当します。
信用情報とは、下記のような情報です。
- クレジットやローンの利用状況
- クレジットカードやローンの申し込み履歴
- 貸付金額
- 返済状況(入金日、ローン残高、延滞の有無、完済日)
通常これらの情報は、信用情報機関に問い合わせないとわからない情報を指します。
探偵業の許可を得ていたとしても、無断で信用情報を収集することは違法です。
他人や本人のふりをして情報を手にいれる
他人や本人のふりをして、情報を入手する行為も違法です。
具体的には下記の行為です。
- 宅配業者のふりをして調査対象者の自宅に侵入する
- 調査対象者の関係者なりすまし、職場へ連絡する
これらの行為はいかなる理由でも違法調査に当たります。
差別を助長する調査をする
差別を助長する情報は調査することはできません。
下記のようなものが差別を助長する情報に含まれます。
- 特定の地域出身であることを調べること
- 親が帰化した人物かどうか
- 過去の犯罪歴
このような情報を収集する調査は、差別を助長する可能性が高く、探偵であっても調査することはできません。
執拗に待ち伏せや尾行を行なう
調査対象者にしつこく待ち伏せや尾行を行なう調査も違法です。
調査対象者に尾行や待ち伏せに気づかれ被害を訴えられた場合、ストーカー規制法違反とみなされることがあります。
また、ストーカー犯罪を助長する調査も違法で、行なうことはできません。
法律に触れる方法で情報を収集する
素行調査は法律の範囲内で調査しなくてはなりません。
下記のような行為が該当します。
- ハッキングやマルウェアなどで、情報を不正に入手する
- 調査対象者や関係者のスマートフォンを許可なくアクセス解除する
法律に触れる行為で素行調査は行なうことはできません。
素行調査で収集した情報を許可なく公開する
収集した情報は理由なく、探偵事務所と依頼人以外の第三者に公開することはできません。
素行調査で収集した情報を許可なく公開すると、調査対象者から訴えられることもあります。
ただし、警察や裁判所から情報を開示を求められた場合は除きます。
社員に対する素行調査を探偵に依頼するメリット
素行調査には、社員に気づかれ訴訟されるなどリスクが伴います。
そのため、調査は失敗なく完結させる必要があります。
しかし、調査に慣れていない素人が対象者に気づかれず素行調査を行なうことは困難です。
また、知らず知らずのうちに違法調査をしてしまうリスクも軽視できません。
ここでは、社員に対する素行調査を探偵に依頼するメリットを解説します。
具体的な証拠をつかめる可能性が高い
社員の素行調査を行なう場合、客観的な証拠を収集する必要があります。
なぜなら、法的に認められていない証拠を収集しても、対象者から否定される可能性が高いからです。
その点、探偵は培った経験や技術があるので、対象者の素行に関する情報収集できる可能性が高いです。
調査対象者に気づかれずに調査できる
社員の素行調査のため、尾行や張り込みをすることがあります。
調査の素人が対象者に気づかれず、決定的な証拠を収取するのは非常に困難です。
対象者に気づかれた場合は、トラブルになることは必至で、最悪の場合訴訟に発展することもあります。
調査の経験と技術を持つ探偵に任せれば、対象者に気づかれずに調査できる可能性が高いでしょう。
違法調査行為を把握している
探偵は、調査をするために知るべき法律を把握している上、第三者機関として証拠収集が可能です。
この記事で解説した違法調査をすることなく、法的な証拠を掴みます。
法律に抵触する調査、または探偵業の届出をしていない業者の調査は違法です。
素行調査の料金
一般的な素行調査の基本料金は、1日あたり10万円~20万円程度が相場です。
調査員1名あたりの料金は1時間あたり5,000円〜20,000円が目安です。
しかし、これはあくまでも目安であり、実際の料金は調査内容や難易度に応じて前後します。
さらには、長期間にわたる調査が必要な場合や、詳細な情報が必要な場合は、数十万円から数百万円かかることも。
「調査内容を具体的に伝える」「調査期間を短くする」「調査範囲を限定する」ことで、料金を安く抑えることが可能となります。
依頼料金の取り決めは?
各探偵事務所で料金体系は異なりますが、一般的に以下の要素によって料金が決まります。
弊社は無料相談の際に、依頼内容を詳しくヒアリングし、見積もりを作成します。
見積もりには、調査内容、期間、費用などが詳細に記載されます。
- 調査時間
- 調査内容
- 対象の人数
- 調査員の人数
- 必要な証拠の種類
- 取得する情報の種類
- 諸経費(交通費・宿泊費) etc…
素行調査の料金相場
難易度:★
¥264,000(税込)〜
*調査員人数、調査範囲などにより金額が変動致します。
*調査時にかかる諸経費(交通費など)は別途、調査終了後にご請求させて頂きます。
難易度:★★
¥495,000(税込)〜
*調査員人数、調査範囲などにより金額が変動致します。
*調査時にかかる諸経費(交通費など)は別途、調査終了後にご請求させて頂きます。
難易度:★★★
¥715,000(税込)〜
*調査員人数、調査範囲などにより金額が変動致します。
*調査時にかかる諸経費(交通費など)は別途、調査終了後にご請求させて頂きます。
無料相談窓口
素行調査とは、調査対象人物の素行を調査することです。
素行調査は社員の不正行為が疑われるときや新しい人材を採用するときなどに実施されます。
素行調査を実施したことにより、不正の早期発見をできたという事例や、採用のミスマッチを免れたという事例も多数存在します。
弊社は、長年素行調査を行なってきた探偵事務所です。
93%のクライアント「良かった」と結果に満足しており、信頼性と満足度が高いと評価いただいています。
まずは無料相談にて、お電話またはメールでお問い合わせいただければ、法的なリスクを避けた貴社の状況にあった調査プランを提案させていただきます。
ご相談とご依頼までの流れ
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まずはフリーダイヤル・お問い合わせメールフォーム・LINEよりお問い合わせ下さい。問題の概要や状況をお聞き致します。
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無料面談にて、電話やメール、LINEにて無料相談頂いた内容の詳細をお聞きし、お手伝い出来る調査やサポートをご提案致します。その際、お見積りをご提示致します。
お見積り内容には、調査期間・調査員数・調査方法・調査報告書の作成費などが含まれています。 -
お見積り金額・調査内容に十分ご納得頂けた場合、委任契約のお手続きに入ります。下記書面に署名捺印をして頂き、契約完了となります。書面には、調査目的・期間・費用の詳細・調査結果の報告方法・個人情報の取り扱いなどが記載されています。
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契約書面を基に予備調査、本調査の順に調査を実施します。その際、随時途中経過をご報告致します。追加調査が必要な場合は、都度ご相談下さい。
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全ての調査終了後、書面もしくはデータにて調査報告書を提出致します。必要に応じて各種専門家のご紹介やアドバイスなどのアフターサービスも行なっております。
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